グルコサミンの有効性を立証するには!

グルコサミンの客観的有効性を立証するには!
 90年代後半からブームとなった米国では、国立補完代替医療センターがスポンサーとなって調査を実施。
論文が06年、米医学誌、ニューイングランド・ジャーナル・オブ・メディシンに発表されました。
40歳以上の患者1500人余りを、@グルコサミンAコンドロイチンBグルコサミン+コンドロイチンC消炎鎮痛薬D形状を似せただけのプラセボ(偽薬)の5組に分けて半年間追跡した結果、痛みなどの改善率はどの組も大差なかったといいます。
 日本医科大の准教授(リュウマチ科)は、プラセボ組でも、痛みの指標が2割以上も良くなった人が約6割にのぼる点を挙げ、「プラセボの有効率は通常3割程度なので高すぎる」と指摘する。「総合的にみると、サプリメントが全く作用していないとはいえない」と。
プラセボを使った比較研究は一般に信頼性が高とされます。ただ、痛みの評価はどうしても主観に基づいたものです。
「有効性を立証するには、痛みを客観的に評価できる新たな指標を開発する必要がある」といいます。
「少なくとも都合のいいデータだけで【科学的な裏づけがある】と主張するのはおかしい。研究と企業のかかわりが見逃せない」と指摘する人もいるのです。

グルコサミンのサプリメントとどう付き合えばいいのでしょう?

では、グルコサミンのサプリメントとどう付き合えばいいのでしょうか?
 米国のグループは昨年、15本の論文を総合的に検証し、米医学専門誌に発表しました。
おしなべてみると、小〜中程度の有効性があった、ただ、グルコサミンの製造・販売企業がかかわらない研究にしぼると、有効性はほとんど認められなかったといいます。
企業がかかわると、効果が高めに出がちだということでしょう。
有効性が「ある」研究と、「ほとんどない」研究。
日本でも小規模に調査があるが一定の結論は出ていません。
 では、こうしたサプリメントとどう付き合えばいいのでしょう?
慢性的なひざ痛には、体重を減らしてひざへの負担を軽くし、太ももの筋肉を鍛える運動療法が効果的とされます。
痛みが激しいときは、鎮痛剤やヒアルロン酸の関節注射。ステロイド剤の関節注射もあります。
つまり、「日本では色々な治療が医療保険で受けられる。費用対効果で考えるとメリットが少ない」といいます。
 まだまだ、有効性の実証が確定されないようですが、食品から摂取するには非常に困難です。
フカひれとか毛羽先とかに多く含まれているといいますが、量的に1500ミリグラム以上の摂取が必要だとすれば無理があります!
サプリに頼らざるを得ないのか、それも客観的実証がないから諦めざるを得ないのでしょうか!
医療保険が適用ならば費用の面で医療に頼る方が賢明といえるしょう。
しかし、医療とまでもいかなくとも、その手軽さがサプリメントを求めているのではないでしょうか。
なんといってもグルコサミンの市場は100億とも言われています。つまり、グルコサミンの主観的効果は高いといえるでしょう。

効果や副作用、費用の面で比較検討が必要!

「グルコサミン研究会」を設立
 中村さんは、「重症だと難しいが、ある程度の効果はあると考えていい」といいます。
鎮痛剤を多用すれば胃腸障害が起こることもあり、「効果や副作用、費用の面で他の治療に比べて検討する必要がある」と話します。
横浜市立大の斉藤知行教授(整形外科)は「効果があるかもしれないという考えを簡単に捨てるべきではない」と話します。
積極的には勧めないが、患者からの相談にはデータを紹介し、「少し続けてみては?結果を聞かせてください」と応じています。
グルコサミンは単独で摂取するよりも、コンドロイチンを同時に摂取したほうが相乗効果が高まるなど、グルコサミンとコンドロイチンはベストパートナーといわれます。
このようにグルコサミンを様々な成分と一緒にしたものもありますが、使うかどうかの判断は、いろいろなデータを理解し、納得した上で決めるしかないというのが現状のようです。
 日本では05年、整形外科医や医学研究者、獣医師、企業などが「グルコサミン研究会」(http://www.glucosamine.jp/)を設立し、作用や効果の仕組みなどについて研究発表を行っています。
人間以外にも、関節症の犬やウサギに与えた効果などが報告されているほどです。
研究成果は、「グルコサミン研究」1〜3巻として発刊されています。問い合わせは、順天堂大医学部整形外科学講座内にある同研究会事務局
(電話03−3813−3111代表)。

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